五島列島 福江島・久賀島巡り【3泊4日、車なし】3日目

久賀島 長崎県

五島市観光協会日帰りツアー「五島列島キリシタン物語」久賀島編

3日目は、五島市観光協会日帰りツアーの「五島列島キリシタン物語」久賀(ひさか)島編に参加しました。本当は久賀島と奈留島の両方に行きたかったのですが、両方に行くツアー催行の日程と合わなかったため、久賀島のみとなりました。こちらのツアーは最少催行人員が2名のところ、3名参加でした。行くことができて良かった。

ツアーの詳細は、こちら

世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である『久賀(ひさか)島の集落』

久賀島は、五島列島5つの島のうち南側の3島である「下五島」のひとつで、長崎県五島市に属します。久賀島の集落は、キリスト教禁教期に外海(そとめ:長崎本土の地域)から移住してきた「潜伏キリシタン」が信仰を組織的に継続し、後の「信徒発見」を経てカトリックに復帰し、その伝統が終わりを迎えるまでの歴史を物語る重要な資産です。

「潜伏キリシタン」という言葉はあまり馴染みがありませんでした。自分が学生時代、日本史で学んだ「かくれキリシタン」とは、キリスト教が解禁となったあとも、引き続き潜伏キリシタン以来の信仰を続けた人々のことを示し、「潜伏キリシタン」とはキリスト教解禁後カトリックに復帰した人々を指すそうです。

福江港から久賀島田ノ浦港へ 9:10

8:45に福江港に集合して、ガイドさんと参加者全員で9:10発の定期船「シーガル」に乗り込みます。「シーガル」は、下がグラスボートになっていて、上が座席です。久賀島の田ノ浦港へは約20分で到着します。田ノ浦港にはターミナルのような建物もなく、船着き場という感じでした。

浜脇教会堂(車窓)

浜脇教会堂は、田ノ浦港にほど近い場所にある白い壁を基調にした鉄筋コンクリート造りの教会です。久賀島での過酷な迫害を乗り越えた人々やその子孫たちによって、最初建てられたのが浜脇教会でした(当時は木造)。

このツアーでは車窓のみですが、参加した回では最後に少し時間があったので、ガイドさん・運転手さんのご厚意で立ち寄ることができました。

教会

牢屋の窄殉教記念教会堂

明治元(1868)年、久賀島内の200名あまりの信徒たちが捕らえられ、12畳ほどの狭い牢に押し込められました。想像を絶する惨状は8ヶ月続き、飢えや病、拷問のために42名の信徒が命を落としました。この殉教の場所に建てられているのが、現在の牢屋の窄殉教記念教会です。

たった12畳に200人という状態で8ヶ月!これは畳1枚当たり17人という狭さで、横になることも出来ず、排泄もその場にしなければならないという惨状だったそうです。明治時代になっても迫害が続いていたことも驚きですが、8ヶ月間もこれほど過酷な迫害を行うことに躊躇いがない状況が恐ろしくてたまりません。

 

旧五輪教会堂

上記で紹介した木造の旧浜脇教会を取り壊す予定だったところ、教会の無かった五輪地区の人々が譲り受け、解体していかだで運んでこの地に再建したそうです。各地に教会が建立されはじめた当時の教会建築を物語る、五島列島最古の木造教会で、国の重要文化財です。

旧五輪教会堂は、五輪港に面していて、陸路からのアクセスが困難な場所にあり、ツアーのワゴンバスは駐車場までで、そこから徒歩10〜15分山道を下ります。坂道はそれほど急ではありませんが、苔で少し滑りやすいところでした。また教会堂には珍しく雨戸がついていて、海岸に面していることへの対策がなされていました。

教会堂
教会堂の窓

福江港到着 12:50

田ノ浦港へ戻る途中に、綺麗な公衆トイレに寄ってくれます。田ノ浦港にはターミナルはないので、船が来るまでワゴン車のなかで待ちます。往路同様、定期船「シーガル」に乗って福江港に戻ります。

福江港ターミナル内の揚げかまぼこのお店で、お試しセット(500円くらい)を買うつもりでしたが、タイミングが悪く10分くらい待ちますとのことで、人を待たせていた自分はつみれ(?)のみ購入をしました。あとでホテルの部屋で食べましたが、とても美味しかったです。お酒のつまみにも合うと思います。

ランチ「うま亭」再び

前日のランチは「うま亭」で肉うどんを食べましたが、久賀島ツアーでご一緒した方と一緒に再び「うま亭」へ行きました。今回は、鯵フライを目当てに。残念ながら、鯵フライは売り切れだったので、キスフライを注文しました。ボリューミーでめちゃくちゃ美味でした。

魚フライ

御菓子司はたなか 本店(お菓子)

1日目で回りきれなかった場所を観光してみました。明人堂、六角井、福江教会です。そとから見るだけの場所でこの日は風が強くて寒くて寒くて、3箇所回ったらホテルに戻ることにしました。途中アーケード街にある和菓子・洋菓子を扱う御菓子司はたなか 本店に寄ってみました。五島列島のお土産の定番と言われる治安孝行(ちゃんここ)が有名なお店です。治安孝行(ちゃんここ)は、粒あんを餅で包み、きな粉をたくさんまぶした風味の良い銘菓で、本店はバラ売りもしています。初めて食べるお菓子はできればバラ売りで試したいタイプなので、そういうお店は有り難いです。バスガイドさんおすすめの椿飴もあったので、治安孝行(ちゃんここ)と飴とレモンケーキを購入しました。ランチがボリュームたっぷりで夕食時間帯になってもお腹がすかなかったので、これらのお菓子を夕食代わりにしました。ちなみに治安孝行(ちゃんここ)は五島福江空港の売店で箱売りを買うことができます。

お菓子

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